急性肝炎の症状について

急性肝炎の症状として、A型急性肝炎では約30日間の潜伏期間で、B型急性肝炎では1ヶ月から6ヶ月おいてから症状が出始め、全身の倦怠感、脱力感、食欲不振、嘔吐、発熱が1週間ほど続いた後、黄疸が現れ、やがて全身症状は軽くなり、快方に向かっていきます。C型急性肝炎は症状がほとんど出ませんが、そのうち70%程度は慢性化していきます。劇症肝炎は最初は急性肝炎とまったく同じ症状で始まります。急性肝炎では黄疸が出ると症状が快方に向かうのに対し、劇症肝炎は黄疸が出ると、ますます症状が重くなってしまいます。意識障害が起こるのも特徴で、軽いうちはほとんど自覚しない程度でも、重症になると1日中眠ったり、昏睡状態に陥ることもあります。慢性肝炎は全身の倦怠感、食欲不振、体重減少、悪心、みずおちの不快感などが主な症状ですが、検査で異常がみられるだけで、自覚症状がまったくない場合もあります。また、症状が進むと、指の付根や指先、てのひらが赤くなったり、男性でも女性のように乳房が大きくなってくることがあります。

急性肝炎の原因について

急性肝炎の原因となるそれぞれのウイルスについてなのですが、まず、A型急性肝炎ウイルスは経口感染してしまいます。便に混じり体外に排出されるのが特徴で、汚染されたA型ウイルスの混じった水を飲んだり、汚染された魚介類を食べたりすると感染してしまいます。B型急性肝炎ウイルスの場合は、血液から感染し、また、母親がこのウイルスを持っていると、出生時に子どもに感染します。C型急性肝炎もB型急性肝炎と同じように、血液を介して感染しますが、B型急性肝炎に比べると性交による感染や母子感染は少ないようです。アルコール性の肝障害は、5年間、60gのアルコール(日本酒3合もしくはビール大瓶3本に相当)を毎日飲むと発症の危険度がたかくなるといわれています。また、女性ホルモンの影響で、男性より女性のほうが少ない量のアルコールで発病しやすいと言われています。薬物性の肝炎では、抗生物質、抗不整脈薬、降圧剤などが原因になりやすいといわれていますが、アレルギー性のものは、アレルギー反応が出るかどうかに個人差があるため、どの薬で発病するか予測することはできません。

急性肝炎の治療について

急性肝炎の治療方法は、慢性肝炎を根治する治療法は、今のところありません。まずは、栄養のある食事をとり、食後は肝臓への血流量を多くするために横になって静養されて下さい。こうすることによって、肝臓の再生力を養います。また、肝臓に負担をかける飲酒や喫煙はやめ、カフェイン飲料もとり過ぎないよう注意して下さい。薬物療法では、ウイルス性肝炎の場合、ウイルスの増殖を抑えるインターフェロン治療や、炎症を抑えるグリチルリチン製剤がよく使われます。慢性肝炎の場合では、小柴胡湯、柴苓湯などの漢方薬が処方されることもあります。また、免疫機構による肝細胞の破壊を抑えるために、ステロイド剤や免疫抑制薬が用いられることもあります。劇症肝炎の場合、絶対安静でブドウ糖やビタミン類、血液製剤、輸血の投与が行われます。また、肝機能が著しく低下して血液中に有害物質がたまるため、新しい健康な血液と交換する方法も行われます。アルコール肝炎では、まず禁酒をすることで、もし重症の場合は、劇症肝炎と同じような治療をします。薬物性肝炎でも、原因物質の服用をやめることが第一です。

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